共により持続可能な世界へ > 共に実現していく
共に実現していく
持続可能な未来を創造するという大きな課題に向き合い、これまでサプライヤーやパートナー、顧客と力を合わせてきました。そうして出来上がったエコシステムは、持続可能な未来の実現に不可欠なものであると同時にバリューチェーン全体に影響を与えています。たとえば、次のようなことが挙げられます。
- CO₂排出量の削減: 当社は製造工程での削減を重視しつつ、すべての事業段階における排出量削減に重点を置いています
- CO₂ 排出の回避: 当社製品の使用によって効果的にCO₂排出量を削減できるよう、革新を続けています。
- 持続可能なライフサイクルの実現: アラミド製品の再利用、リサイクルおよび製品寿命の延長に重点を置いた使用済み製品へのソリューション開発に精力的に取り組んでいます。
- 再生可能材料の開発: 再生可能原料の活用に向けた取り組みを強化するとともに、リサイクル能力の向上を図っています。
- 再生可能材料を使用した製品の展開: 再生可能材料を多く含む製品の市場導入をロードマップに盛り込んでおり、 市場の基準になっています。
共により持続可能な世界へ > 再生可能原料への転換
再生可能原料への転換
持続可能性に関する目標は関係者全員が協力して初めて達成できるものであり、サプライヤーの役割は極めて重要です。当社の高性能アラミド繊維に欠かせない原料を供給しているからです。
これまで石油由来の資源に依存してきましたが、これからは再生可能な代替原料を探索することに継続的に取り組んでいきます。現在、バイオマスやプラスチック廃棄物、アラミド製品の再利用といった持続可能な資源を基にした原料を検討しています。
再生可能原料
この1年は複数のサプライヤーと協力して、バイオマス由来の再生可能原料を徹底的に評価しました。特に、品質や製造条件への柔軟性、取り扱いやすさに関する当社の生産基準を満たし、かつ当社の持続可能性に関する目標に沿った材料を特定することに取り組んでいます。そして、バイオマス由来の再生可能原料と石油由来のもののライフサイクル・アセスメント(LCA)の結果を厳密に比較しました。今後は小規模なラボ試験から着手し、十分な数量調達の準備が整い次第、工業規模の試験に拡大していく予定です。
再生可能原料へのこのよう戦略的な転換は、石油由来原料への依存を減らす大きな一歩です。
共により持続可能な世界へ > ARAMAZINGコンソーシアム
協業で強化するイノベーション
自社内及び世界規模の両方で真に循環性と持続可能性を達成するには、複数の利害関係者が専門知識を持ち寄って取り組むことが必要です。そのため、ARAMAZINGコンソーシアム以外にも積極的にいくつかの研究コンソーシアムに参加しています。InRepや3CRA、Aromatics、ReBlocsなどのプロジェクトに参加し、再生可能原料やリサイクル原料の活用に取り組んでいます。
こうした協業と提携を通じて、石油由来原料から再生可能原料への転換に取り組んでいます。
共により持続可能な世界へ > 循環型社会の実現に向けた提携
循環型社会の実現に向けた提携
循環型社会を実現するには、リサイクルを念頭において、製品の再設計、使用済み製品の回収網構築、原料に戻す準備の各局面でしっかり提携することが必要です。Sustainable Value Chain Alliances(SVCA:持続可能なバリューチェーンアライアンス)は、パートナーと協力して持続可能な未来の実現を目指す当社の取り組みを具現化したものです。
パートナーと協力して、消費前と消費後の アラミド廃棄物の回収量を2022年対比24%増加 させました。
当社は、顧客からエンドユーザー、リサイクルパートナー企業に至るすべてのパートナーと協業するエコシステムを構築しており、 これは当社製品の製造から再生までのすべての段階を円滑に持続可能な形で進めるために極めて重要なことです。
リサイクルパートナー企業は、当社製品のライフサイクルにおいて極めて重要な役割を果たしており、リサイクル材料の回収と準備に不可欠な存在です。彼らと長期的な関係性を構築することによって、品質と供給の安定を実現しています。さらに、使用済み材料の回収を強化することで、廃棄物を最小限に抑え、自社のカーボンフットプリントを大幅に削減することにも取り組んでいます。
共により持続可能な世界へ > Take-Backプログラム(市場からアラミド使用製品や加工工程から出た端材を回収する取り組み)
Take-Backプログラム (市場からアラミド使用製品や加工工程から出た端材を回収する取り組み)
20年以上前から実施しているTake-Backプログラムは、当社の持続可能性に関する取り組みにおける重要な要素であり、廃棄物を最小限まで減らして資源効率を高めることへの決意を表しています。
共により持続可能な世界へ > 持続可能な購買・調達への取り組み
持続可能な購買・調達への取り組み
倫理的なサプライチェーンへのコミットメント
サプライチェーン内において、誠実であり続けることは最も重要なことです。当社には高い倫理的な基準と方針に基づく価値観があり、それに協調するサプライヤーと協力していきたいと考えています。
当社購買部門がサプライヤーに求めるものは、信頼性、費用対効果、イノベーション、そして持続可能性へのコミットメントであり、それらを備えたサプライヤーとのネットワーク構築に努めています。また当社はパートナーシップにおいて、プロフェッショナリズム、チームワーク、挑戦、そして信頼を大切にしています。そして倫理的で持続可能性のある事業活動の実践をより確実にするために、当社の行動規範、Suppliers Corporate Social Responsibility Declaration(サプライヤー企業の社会的責任宣言)、Sustainable Purchasing Policy(持続可能な購買・調達方針)の遵守をサプライヤーへ求めています。
共により持続可能な世界へ > Trees for Allとの森林再生の取り組み
Trees for Allとの森林再生の取り組み
テイジン・アラミド社は植樹活動を行う団体「Trees for All」とのパートナーシップを更新し、2023年度も認証を受領しました。これは、持続可能性のある環境への貢献と、気候変動との闘いに対して当社が真摯に取り組み続けていることを表しています。
Jan Roos
Chief Sustainability Officer, Teijin Aramid
「Trees for Allから新たな認証を取得できたことを誇りに思います。これは気候変動の緩和に対して私たちが継続的に取り組んでいることだけでなく、すべての人にとって持続可能な未来の実現に貢献していることをも表しているからです」
Trees for Allとのパートナーシップ
当社は2018年よりTrees for Allとのパートナーシップを通じて、オランダ、ボリビア、メキシコなど、世界中の森林再生プロジェクトに大きく貢献しています。オランダのテレビ番組「3 Op Reis」ではボリビアでのプロジェクトが紹介され、当社がTrees for Allと共に環境によい影響を与えていることが認められました。
今年は、出張移動によって発生するCO2排出量2385.87トンを相殺し、昨年よりも大きくCO2削減に貢献することが出来ました。
共により持続可能な世界へ > テイジン・アラミド社とのパートナーシップ